以前に予算管理に良いファイナンシャルソフトをご紹介しましたが、今回は時間管理ソフトについて触れていきたいと思います。最近の仕事の進め方の中では、時間効率が問題とされることが少なくありません。一定の時間内でどれだけの作業を終わらせることができるかが非常に重要なポイントとなっており、特にプロジェクト管理の中では作業効率を十分に把握した上でその作業を割り当てることが重要な課題となっています。しかしこれまで厳密にそれぞれの作業者の作業時間を把握することが非常に難しい上、これを定量的に当てはめることでプロジェクトの管理の指標とすることが困難とされてきました。
しかし最近では様々なソフトウェアの進化により、複雑な作業の時間を把握することができるツールが次々と生み出されています。従来のように単純にストップウォッチなどを使って時間を把握すると言うものではなく、実際に作業を行うシステムの中に時間を管理するソフトウェアを組み込むことで、作業の開始時間と完了時間を記録するとともに、それぞれの作業の進捗に応じた効率を算出することができる仕組みが生み出されているのです。
このソフトウェアの効果は様々な面で顕著に表れています。プロジェクト管理を行う際に管理者はその進捗状況を把握しながら、合わせて現在の作業効率の中で予定通りプロジェクトを完了させることができるかを予測することも求められます。しかし現時点で作業が完了していない場合には、最終的にそれぞれのサブプロジェクトの納期を予測し、最終的な納期に間に合わせることができるかを確実に把握することは難しいものとなっていました。これを実現することができるのが時間管理ソフトウェアであり、そのためのツールが非常に有効にプロジェクト管理ツールとして生かされているのです。
具体的には、いくつかのサブプロジェクトを同時にスタートさせ、それぞれの進捗管理を適切に行いながら、最終的な納期の状況を予測することが可能となります。万が一サブプロジェクトが納期に間に合わないと予測される場合には、人的リソースをこの部分に投入し工数の補足を行うことが可能となるとともに、その他のサブプロジェクトのペースを変化させ最終的に納期を揃えることも可能となるのがポイントです。さらにこのツールを利用することでこれまで頻繁に行われてきたプロジェクトの進捗報告会議を削減することができ、その時間を効率的に作業に充てることも可能となります。単純に様々な時間の把握をするだけではなく、総合的な進捗効率を上げることができるのもこのツールの特徴となっているのがポイントです。