パソコンやスマートフォンを利用して作業をすることが多い現代では、従来の手書きの作業とは異なるコツが必要になるものです。手書きの場合には様々な情報を後から追加したり、または削除をする際などに簡単に余白に書き込むことができたり、またはそのイメージを残すことも意外と簡単にできますが、パソコンやスマートフォンの場合には様々なソフトウェアやシステムの制約があり、自由に書き残すと言うことができません。これはデジタル機器の宿命でもあり、近年の手書きが可能なタブレットであっても、紙の上で作業するようにはなかなかいかないものです。
このデジタルシステムならではの様々な問題点を解決するために、多くのソフトウェアベンダーがいろいろな仕組みを開発してきました。後から自由に文字や文章などを挿入できる仕組みを整えたり、また編集履歴などを細かく残すことができるような文書作成ソフトも多数登場しています。しかしこれらはデジタルシステムならではの制御の配下で行われることが多く、実際に神のような自由に直感的に利用できるものは少ないため、これらの仕組みの操作を覚えることも非常に大きな問題となっていました。
そこで開発されたのが付箋ソフトです。これは紙で作業をしている際に思いついたことを付箋で書き加えてその用紙に貼り付けたり、または様々な目印のために利用することが多い仕組みをそのままデジタルソフトウェア上で実現することができるようにしたものであり、多くのベンダーから発表されてきました。これまで紙の上で作業をしていた場合と同じように直感的に利用することができるため、作業効率を高めたり、様々な修正を行う際にも効率アップを試みることができると高い評価を得ています。しかしこれらのソフトも付箋を貼り付けることができる位置が限られていたり貼り付けることができる位置が限られていたり、様々な印を入力する際にキーボードを操作しなければならないなど、様々な制約が存在しているものも少なくありませんでした。
Microsoftが開発した「Sticky Notes」はその自由度を高め、付箋を貼り付ける位置を自由に制御することができるばかりでなく、手書き文字を使用することができるなど非常にこれまでの付箋ソフトの欠点を補い解決するものとして注目されています。従来上の書類で行っていたような様々な使い方が、「Sticky Notes」では実現できるのが特徴です。