時代によって、必要とされるITスキルは変化しています。プログラミング言語は、社会的にトレンドになっている物次第で、ソフトウェアやシステムに使われる物が変わってきます。
近年では、ビッグデータを活用してマーケティングを効率的に分析していったり、データサイエンスを活用して新しいサービスを生み出したり、人工知能を活用して産業の自動化や市場予測をしたりする事が増えています。
2021年に開発者や学生などが一番学びたいプログラミング言語は、Pythonです。この言語は、コアになっている部分はシンプルに作られており、ライブラリやフレームワークを導入していく事で、多目的にコードを書いていく事が出来ます。科学技術計算ライブラリが充実している事もあり、人工知能向けのフレームワークが複数開発されており、そのフレームワークを使う事で自在に人工知能プログラムを作れます。CGIやWebフレームワークを通して、WebサイトやWebアプリケーションも制作する事が出来ます。
次に学びたい人が多いのが、JavaScriptです。これは、Webブラウザに搭載されているJavaScriptエンジンを通して動作するインタープリタであり、Webフレームワークやライブラリが多数存在します。Webサイトの動的なコンテンツやメニューなどのパーツ・演出を作るのに欠かせません。Node.jsをシステムに導入すれば、JavaScriptをサーバサイドで使う事ができ、Pythonのようなローカル環境でのスクリプティングも実行可能になります。
Rubyは、Pythonと同じようにシンプルな文法が特徴であり、Ruby On Railsのような非常に優れたWebフレームワークを有しています。ローカル環境でのスクリプティング用途で使えますが、多くはオンラインショップなどのWebサービスを支えるサーバ向けのプログラムの構築に使われる事が多いです。
Javaは、PythonやRubyよりも高速に動作させる事が出来ます。Java VM上で中間コードを生成し、その上で処理を行っていく言語です。デスクトップアプリや金融機関の基幹システムなど非常に幅広い分野で使われています。
Swiftは、macOSやiOS向けのアプリを開発するのに適した言語です。従来は、Objective-Cを使って開発されていましたが、Swiftが開発された事で、文法面でObjective-Cよりもシンプルになり、機能面でもほぼ同じ事が出来るようになった為、近年ではスマートフォン向けのアプリなどの開発に使われる機会が増えました。